記事一覧

健康維持に関わる3のホルモンとは?

ホルモンとは、実に不思議なものです。
  人体には、数百ものホルモンがありますが、それらは体の一部で作られ、細胞から細胞へ、あるいは細胞自身へなんらかの情報を伝達する、科学的なメッセンジャーのような働きをしています。

  そして、いったん目的地にたどり着くと、レセプターと呼ばれる細胞上の特別な場所と結合し特定な代謝活動を促進し、人間のさまざまな機能に関わってきます。

  それらのホルモンは情報の伝え方によって3つに分類することができます。
電話で例えるなら、長距離電話、市内電話、社内電話という具合に、伝達システムが異なっているのです。
  
 長距離電話に相当するホルモンは、それを分泌する細胞から血流にのって、遠くの細胞に伝達するもので、その代表例がインスリンやグルカゴンです。


   また、市内電話に相当するホルモンは卵胞ホルモンや男性ホルモンのように、
ごく近い細胞同士で情報交換を行いますが、血液を情報路にせず伝達を行います。
  
   そして、社内電話に相当するのが、局所ホルモンと呼ばれるものです。
局所ホルモンはそれぞれの細胞膜で生成され、その細胞だけにほんの数秒という瞬間的な速さで情報を与えます。

   エイコサノイドは、非常にたくさんある、そんな局所ホルモンの1つなのです。
  
   ところで、真の健康を維持するために関係しているインスリン、グルカゴン、エイコサノイドですが、これらの単独で働くのではなくて、それぞれが、相関的に働いています。


  三者の関係でいえば、インスリンは糖や脂肪を体にためこもうと「貯蔵ホルモン」の役割を果たし、
グルカゴンは糖や脂肪の代謝を促進させる「起動ホルモン」としての役割をしています。

  そして、エイコサノイドは、そういったホルモンの働きを統括する「マスターホルモン」の働きをしているといえるのです。
 
     それでは、それぞれのホルモンの働きについては来月にでもお伝えさせていただきますね。

  • 2015年10月01日(木)19時24分

「沈黙の炎症」とは何か?

活習慣病およびアレルギー症などを含めて「慢性病」と呼ぶことにしますが、
慢性病が発症しかかっているのか、あるいは健康なのかは、
外見からだけだは判断するのが非常に難しいでしょう。

しかし、実際に慢性病に至るまでには。
はっきりとした3つの段階があると考えられます。
第一段階は体のどこにも異常がないという「真の健康状態」です。
第二段階は潜在的に病気の原因を抱えているけれど、
表面に症状としては現れていない状態で、私の定義では「沈黙の炎症」ということになります。
この段階は、ほとんどの人がなんとなく生活の状態が悪くなっていると感じているけど、
痛みもないのではっきりとはわからないといった領域です。

そして、最後の第3段階が、何らかの症状が現れてくる「慢性病」ということになります。
この段階では、痛みがともなうこともよくあります。
  現在の医療では、この第三段階の慢性病が現れて初めて、
患者に対する徹底的な医学的処方がほどこされ、無症状に戻したり、
あるいは一時的に症状を抑える努力がなされています。

無症状の状態である「沈黙の炎症」を抱えながら長い年月を経ていることになります。従って、一度発症してしまうと、非常に治療が困難を極めるわけです。
  そこで、健康を管理するうえで、
もっとも大切なのは、いかにして「真の健康状態」を維持し、
第二段階の「沈黙の炎症」の状態に移行させないかということになります。

私は、この健康管理は次の2つの生理学目標に焦点をあてることで、
初めて成し遂げられると考えます。それは、「炎症を減少させること」と「血流をよくすること」

そのために何をすればいいのかということになりますが、
炎症を減少させ、血流をよくする最も効率的な方法はホルモンを調整することなのです。

私の研究では、主として3つのホルモンすなわち、
インスリン、グルカゴン、エイコサノイドが大きく関係していると考えられます。
そのうち慢性病をコントロールするために最も主要なものがエイコサノイドです。
言い換えれば、エイコサノイドをコントロールすることができれば、
沈黙の炎症を抑えて、真の健康状態を維持することが可能になるわけです。

  • 2015年09月02日(水)19時30分

生活習慣病の真の原因は「沈黙の炎症」である

皆様の中にも、日本は世界で最も長寿の国である、または、日本人は健康な国民であると思われている方は多いのではないでしょうか?世界でも日本は長寿国として認識されています。

しかし、その一方で、近年生活習慣病が急速に増えており、それによって命を縮めている人が多くなってきているという事実もあります。

生活習慣病と呼ばれる病気にはいろいろありますが、その代表的なものとしては、
肥満、高血圧、糖尿病、高脂血症、骨粗しょう症、ガンなどがあげられます。

これらの生活習慣病は、かなり進行して初めて自覚症状が現れるため、発症初期には本人が自分は健康そのものだと思い込んでいる場合が多いのが特徴です。
 
そして、気づいた頃には病態が進んでいて、治療をしても完治は難しく、突然発作が起きたり、命を失ったり、あるいは後遺症が残って寝たきりになるようなことも多々あるようです。

生活習慣病の恐ろしい点は、やはり進行しなければ自覚症状が現れず、自覚症状が現れてからでは治療が難しいという点です。恐ろしい生活習慣病を何とかして治す、または予防することが、近代医療の最大の課題なのではないでしょうか。

ところが、最大の課題であるにもかかわらず、生活習慣病は本質的に様々な要因が重なり合って発症するため、現在の医療では表面に現れた症状への対処に手いっぱいで、根本的な原因を突き止めるには未だ至っていないのが現状です。

一般に生活習慣病は、偏食や過食などの不規則な食生活、運動不足や睡眠不足、ストレスが続く毎日、タバコやお酒の飲み過ぎなど、悪い生活習慣が続いて体に負担をかけることが発症の原因であるといわれています。

実際そういった要素が影響を及ぼすのは確かだと思いますが、シアーズ博士は、生活習慣病が発症する真の原因は「沈黙の炎症」だと考えています。

沈黙の炎症という言葉はなかなか聞きなれないキーワードだと思いますが、実はこれが現在病気や老化の根本的な原因だといわれている重要なキーワードになってきます。

  • 2015年08月02日(日)15時22分

高純度で高用量のフィッシュオイルでないと意味が無い

ところで、私どもの研究所が開発した超高純度・高用量のフィッシュオイルは、汚染物質を除去するために何度も精製工程を経たのちに、EPAとDHAを濃縮するという方法で製造されています。

そのため、1kgのフィッシュオイルを生産するためには、通常100kgの健康食品グレードのフィッシュオイルが必要となります。

そうしてまでも高純度で高用量のEPAとDHAを含有した製品を作るにはもちろん理由があります。
6月号のゾーンコラムでもお伝えしましたが、EPAとDHAを大量に摂取しなければならない現代人にとって、純度の低いフィッシュオイルを少量であっても長期的に飲むことはおすすめできませんし、大量に飲むならなおさらです。

この超高純度・高用量のフィッシュオイルは、健康食品グレードのものに比べて高価だと思う方もいらっしゃると思いますが、有効成分の含有量やその健康効果のことを考えれば、逆にたいへん安価なものになるといえるでしょう。

例えば、私どもの製品のオメガRx(リキッドタイプ)小さじ1杯(5ml)には、2.7gのオメガ3脂肪酸(EPAとDHA)が含まれており、これは、標準の健康食品グレードの製品9カプセル分に相当します。

そのオメガ3脂肪酸の内訳は、EPAが1.8g、DHAが0.9gでEPAとDHAの比率が2対1となっています。

なぜこの比率にしてあるかというと、この超高純度・高用量のフィッシュオイルを用いて行われた科学的研究により、臨床的に顕著に効果があったとされる比率が2対1だったからです。

その研究においては、実際に、心臓血管系疾患と免疫機能の改善において大きな効果が現れたことが証明されています。

さて、オメガ3脂肪酸の含有率が60%以上で、かつ水銀が10ppb以下の製品のみを医薬品グレードの高品質フィッシュオイルであると見なした場合、おそらく、現在
この基準をクリアしているフィッシュオイルを製造しているメーカーは、ゾーン社を含め、世界中でも2、3社くらいしか無いと思われます。

このような高品質のフィッシュオイルであれば、多量に摂取することも可能です。
驚くほど高純度で高用量の、医薬品とも呼べるほどのフィッシュオイル~これを私どもは、武器グレードのフィッシュオイルと呼んでいます。

なぜなら、この製品によって、脳疾患、免疫機能、心臓疾患など多くの症状に対し、
武器のように戦うことができるレベルのオメガ3脂肪酸を得られるようになったからです。

このように、私たちは、超高純度、高用量のフィッシュオイルの製品化によって、初めて天然の物質により、さまざまな病気や慢性疾患に対処できるという、素晴らしい新時代を迎えることができたのです

  • 2015年07月01日(水)18時18分

高純度のフィッシュオイルを大量摂取することが健康へのパスポート

実際フィッシュオイルから汚染物質を取り除くのは、私自身の研究の中でたいへん大きな問題でした。しかも、汚染物質を除去するにあたって、DHAやEPAという有効成分を壊さないようにした状態で処理しなくてはならず、そのことも技術的に難度を上げる要因となっていたのです。しかし、やっと3年ほど前に有効なプロセスを見つけるに至りました。
 私どもの研究所で製品化しているフィッシュオイルは、汚染物質を極限まで取り除いた医薬品とも呼べるほどの高品質のものです。

それには、まずは原料となる魚選びにもこだわらなくてはなりません。

  ご存知のように、魚は生態系の中で食物連鎖を繰り返しています。
そうなると、大型の魚ほど、水銀、PCB、ダイオキシンなどによる汚染度が高くなってきています。
つまり、アジよりサバのほうが、サバよりマグロのほうが、当然汚染度が高くなるというわけです。もちろん、魚から油をとるなら大型魚のほうが効率的ではあるのですが、このような理由から、私どもの開発したフィッシュオイルは南米沖で捕獲される小型のイワシやサバを原料としているのです。

 しかし、このような小型魚をチョイスしたとしても、やはりわずかながら汚染物質は含まれているし、EPAやDHA以外の必要ない成分も含まれています。そこで、このような不要物質と汚染物質を取り除くために、いくつもの精製工程を経て純度を上げていきます。こうして、精製されたフィッシュオイルは、現在世界で最も精度の高い分析計で計っても、汚染物質をほとんど検出されない程になっています。
 また、この精製工程には、化学薬品による抽出工程は一切使用されていないので、精製工程で有害な物質が混入することはまったくありません。
従って、毎日このフィッシュオイルを摂取しても、汚染物質が体内に蓄積されたり、有害物質が体に悪い影響を与えたりすることは皆無と言って良いのです。
 そのうえ、通常の健康食品グレードのフィッシュオイルに含まれている胃を不快にする多くの脂肪酸は、この超高純度、濃縮品からは取り除かれており、抵抗なく飲めるようになっています。
このような、高純度で高品質のフィッシュオイルを心置きなく摂取することで、健康への道は開かれるのです。

純度の高い製品から魚の生臭いにおいはしません。冷凍庫で凍らせた時に固まりません。
EPAやDHAは人間の重要な脳にも直接影響のある栄養素ですので、商品を選ばれる基準にしてみてください。

  • 2015年06月02日(火)15時26分

カフェインって体にいいの??どうなの??

アップロードファイル 11-1.png

よく、どの成分がいいのですか
○○という栄養素はどうですか
○○という栄養素は悪いときいたのですがどうですか



日々、疑問にもたれていおり
ご質問を延々と受けることもあるのですが

それぞれの栄養素も大切なのですが
体のメカニズムからしても
まず三大栄養素のバランス
そして、ホルモンバランスを整えなければ
吸収できるものもできないんですよね

ここ最近話題になっている
カフェインについてバリー・シアーズ博士の
基本的な見解としては以下4つです
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。

①カフェインはインスリン分泌を刺激するため
摂りすぎは良くない

②カフェインには中枢神経を興奮させる覚醒作用があり
劇薬でもあるため、摂りすぎは良くない

③カフェインには利尿作用、脱水作用があるため
水分補給にはカフェインの入っていない飲み物(できれば水)が良い

④コーヒーや緑茶が持つ健康効果は
カフェイン自体ではなく
ポリフェノールや他の物質がもたらしていると思われる

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。

別の記事でもコーヒーについては
また、書かせていただこうとは思いますが

どの製品も賛否両論でてしまうのは
博士の見解の④でもあるように
発見されているもの、いないもの含め
さまざまな栄養素が含まれているため
何が実際に影響しているのか

そして、何の目的でそれを摂りたいのか
と考える事も重要ですが
全体で見たときに
また、身体のメカニズムから考えた時に
ご自身がどのような選択をされたいか

身体は本当に素直です

身体は勝手に機能してくれている
と思うかもしれませんが

自分と共に創っています

身体の訴えに正しく答えてあげること
それが究極のアンチエジングかもしれません

  • 2015年05月14日(木)19時16分

汚染物質を完全に除去した医薬品的グレードのフィッシュオイルでないと効果がない

人間の体は三大栄養素で機能しています、だからこそ三大栄養素は私たちに大きく影響します。
そして、その三大栄養素のひとつである脂質、このバランスが大きく崩れていることが
病気、不調や老化を促す要因になってしまっています。

前回も脂質のバランスを保つ為にはオメガ3系を多く摂取する必要があること、オメガ3系を多く含む食材は、EPA・DHAを豊富に含む青魚であることなどをお伝えさせていただきました。

では、健康やアンチエイジングを維持するためには、魚を食べればいいのでしょうか?
確かに、理屈では、魚を食べることでフィッシュオイルは摂取できるということになります。

しかしながら、残念なことに、現在では、すべての魚が
PCBや水銀、ダイオキシンといった物質によって汚染されてしまっています。

この汚染の影響は、もし親が魚を食べれば、子供にまでも及んでしまうという恐ろしいものです。

先ほど述べたように、日本人は多くの魚を食べる民族ですが、それ以上に魚を食べている民族といえばイヌイット(エスキモー)です。
そのイヌイットがいちばん長生きするかといえば、そうでもなくて、案外と寿命は短いようなのです。

そこで、イヌイットの血液を調べたところ、非常に多量のPCBや水銀などの汚染物質が含まれていることがわかりました。
この汚染物質は、魚をたくさん食べてきたために体内に摂り入れられたものに相違ありません。

ここで、私たちは大きなジレンマに陥ります。
健康になるためには魚をたくさん食べたいのに、そうすると体が汚染されてしまう・・・・・

これでは、あたかも健康への道が閉ざされてしまったかのようです。
しかも汚染物質は、大部分が魚の身そのものではなく魚の油の中に入っているということなので、
いちばん体に摂り入れたい部分が汚染されていることになります。

もちろん、魚そのものを食べるということではなく、
健康食品として製品化されているフィッシュオイルを摂るという方法もあります。

そこで、そのようなフィッシュオイルを薬局などに買いに行ったとしましょう。
ところが、薬局などにおいてある健康食品グレードのフィッシュオイルだと、
どれも汚染物質の除去が不完全である場合が多いのです。

なぜなら原料となる魚はほとんどが食物連鎖の過程で汚染されており、
その汚染物質を除去してフィッシュオイルを製品化する技術は非常に高度な技術だからです。
しかし、だからと言ってクオリティの低い製品に手を出すことはできません。
なぜなら、私達が口にするものは、自分自身の体だけでなく、残念な事に未来の子供の体にまで影響を及ぼしてしまうからです。私達の日々の選択にはそれ程大きな責任があります

  • 2015年05月03日(日)18時51分

魚の油に含まれるEPAとDHAは現代人の健康の鍵

つい最近まで、脂肪は「動物性脂肪」と「植物性脂肪」の2つに分類されてきました。そして、動物性脂肪の摂り過ぎは肥満やコレステロールの上昇を招き、生活習慣病を誘発するのに対し、植物性脂肪はコレステロールを下げ、生活習慣病予防に役立つという考えが一般的でした。

しかし、脂肪に関する研究が進むにつれ、このような分類では説明のつかない問題がいろいろ出てきてしまいました。例えば、魚の脂肪は、これまでは、肉の脂肪と同じく動物性脂肪に分類されてきましたが、魚を多く摂取していた戦前の日本人やグリーンランドのイヌイットに生活習慣病の発生率が少ないことを考えると、魚の脂肪を肉の脂肪と同じように扱うのはおかしいことになります。

また、植物脂肪の代表といえばリノール酸ですが、かつてはリノール酸が生活習慣病予防に最適だといわれてきました。そのため、リノール酸を食生活の中で過剰摂取するようになり、現在では、そのことが逆に生活習慣病を増やす原因となり、問題になっているのです。
このようなことからわかるのは、ひと口に脂肪といっても、それを構成している脂肪酸の種類によって、体の中での働きがだいぶ異なるということです。そこで、近頃では、脂肪酸はその分子構造に基づいて分類され、説明されるようになってきました。

主な脂肪酸・・・・・だいたい次の4つに分類されます。
①飽和脂肪酸・・・・獣肉の脂肪酸など
②オメガ9系一価不飽和脂肪酸・・・・オレイン酸など
③オメガ6系多価不飽和脂肪酸・・・・リノール酸、アラキドン酸など
④オメガ3系多価不飽和脂肪酸・・・・EPA、DHA、αリノレン酸など
これらの脂肪酸は、どれも私たちが生きていく上で欠かせないものですが、大事なのは摂取するバランスです。

しかしながら、現代人においては、飽和脂肪酸、オメガ9系脂肪酸、オメガ6系脂肪酸の摂り過ぎが、多くの慢性病の誘因になることが明らかになっています。これに対し、オメガ3系脂肪酸は、それらの弊害を抑える方向に働いてくれます。
オメガ3系脂肪酸の代表といえば、何といってもEPAとDHAです。最近では、イワシやアジなどの青魚の油に多く含まれているEPAが血栓予防に、同じく魚の油に多く含まれているDHAが認知症予防やガン予防に効果があることが分かり、オメガ3系脂肪酸の健康効果が一躍注目されるようになってきました。
また、ゾーン抗炎症栄養学においても重要視されている局所ホルモン、エイコサノイドの生成に深く関わっています。

近年これだけ脂質が話題にあがるのは、人間に大きな影響を及ぼしているからともいえます。ですから脂質を選ぶ際には、その品質もしっかり見極めることをおすすめします。

  • 2015年04月23日(木)15時02分

たんぱく質の働きについて

最近たんぱく質の摂取量について書かれている記事を目にすることが多くなってきたように思います。ゾーン理論(抗炎症栄養学)でも、シアーズ博士は数十年前からずっと、たんぱく質の量やバランスについては重要だといい続けています。
今月号では改めてたんぱく質の働きについてお伝えさせて頂きます

■たんぱく質は最も重要なもの??
たんぱく質は英語で「Protein(プロテイン)」と呼ばれ、語源をたどるとギリシャ語でプロティオス(最も重要なもの)という意味になります。

■たんぱく質の役割
では、実際にどのような役割をしているのかというと
たんぱく質は人体の固形成分の47%~54%をしめており、筋肉、骨、皮膚や血液などの主な成分です。身体を動かす、何かを考える、成長する、笑う、泣く、起こるなど毎日の何気ない動作にも関与しているたんぱく質
そして筋肉、内臓、皮膚、髪、骨、歯、腱や髄など、およそ体のどの部分をとってもたんぱく質が存在します。
これだけ見ても、たんぱく質が最も重要と言われるのも納得ですね。
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
■おすすめのたんぱく質
☆☆☆魚
なるべく小さな青魚、サーモン、さば、いわし
※健康成分として注目のEPA・DHAが豊富に含まれるとして「まぐろ」などが取り上げられることもありますが、海洋汚染が進んでいる中、大きな魚には汚染物質がより多く蓄積されているので、まぐろを沢山食べるのはおすすめしません。
☆☆植物性たんぱく質(大豆製品など)・卵・乳製品
大豆、豆腐、納豆、卵白、ヨーグルト、ホエイパウダー、
※豆腐には木綿と絹ごしがありますが、木綿豆腐の方がたんぱく質を多く含むのでおすすめです。
☆肉類
鶏肉、牛肉、豚肉
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
たんぱく質が不足すると骨格筋、筋肉量が減少したり、免疫系にも障害が現れたりしますので、日常からバランスよく摂ることをおすすめします

  • 2015年03月16日(月)14時54分

日本人の魚摂取量の今昔

日本人は昔から、たくさん魚を食べてきました。これは、日本が海に囲まれた島国であり、しかもその海が世界でも有数の海の幸に恵まれた海域であったことに由来しているのでしょう。
 世界の海には、約2万2000種類の魚が生息しているといわれています。そのうち、日本人が食べているのは千数百種とか。およそ世界の中で、これほどたくさんの魚を食べている民族はいないに違いありません。
 ところが、第二次大戦後、若い世代を中心に食事の欧米化が急速に進み、ファーストフードなどの肉の摂取量がどんどん増える一方で、魚の摂取量はどんどん減ってきています。しかも、若い主婦で魚を料理できる人が少なくなり、スーパーマーケットの棚に並んでいるのは、大半がパックに入った切り身の魚。現代の日本人は、昔のように新鮮な魚を一尾丸ごと食べる機会もめっきり減ってきているようです。
 食事の内容が時代時代の嗜好や構造で変化するのは仕方のないことですが、「魚を食べる」ということは、単に満腹感や味覚を満足させること以上にもっと重要な意味があるのです。
  ある調査によれば、毎日魚を食べる人とまったく食べない人の総死亡率を比較したところ、魚をまったく食べない人の寿命のほうが明らかに短くなっていることがわかっています。つまりは、長寿の秘訣は魚を食べることにあると推定されるのです。
 また、魚を食べる頻度と「脳血管疾患」「心臓病」「高血圧症」「肝硬変」「ガン」など病気別の死亡率の関係を調べた調査においても、魚を食べる頻度が少ないほど、それぞれの病気での死亡率が高くなるというデーターが出ています。
ちなみに、これらの病気はどれも、魚を食べていた戦前の日本人には極めて発生率の少ない病気でした。また、魚を主食としているグリーンランド在住のイヌイット(エスキモー)にも、それらの病気が少ないことが知られています。
  このことは、魚がいろいろな生活習慣病の予防に役立つことを示唆しています。では、魚にはどのような効用があるのでしょうか。
  魚は、良質のたんぱく源でもありますが、ビタミンやミネラルも豊富に含んでいます。これらの働きが、人体に良い影響を及ぼすことは間違いないでしょう。しかし、ここまで強力に成人病を予防するということは、魚には、もっと強力な作用を持つ成分が含まれているはずです。
  そこで注目されるようになったのが、魚の油に含まれている。DHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)という脂肪酸です。

  • 2015年03月14日(土)14時53分
Web Diary