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健康であることが大切なのはわかっているけど??

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あなたの健康の基準は何ですか?
健康があなたのキャリアアップにもつながる事実という記事でも
企業が急増する医療費の削減を試みている今日において、
採用をするにあたって健康で元気であるという事はかつてない程に重要になっている
ということをお伝えさせて頂きましたが

逆を言うと、あなた自身にも損失を出してしまっている
という事になります

おそらく、多くの方が健康がいいにきまってるじゃない
そんなのわかっている、、

という声も聞こえてきそうですが
日ごろから健康のための習慣を取り入れる事で
仕事もプライベートもより充実できるのですから
その一歩を踏み出してみてください


会社でも従業員の健康に対する投資は
長い目でみると得になると気づいた雇用者達の動きと、
医療制度改革のお陰で健康を促すために
「健康的文化」を創り出すために

健康を保っている従業員に報酬を与えたり

例えばギフトカードや現金として還元したり、
月々の保険料を減らしたり、禁煙や運動を奨励したりもできるでしょう

経営陣から率先して従業員に機会を与え、例を示す事もいいかもしれません
素晴らしい実例として、ネブラスカ州知事のデイブ・ヘインマン氏がいます

自身が先頭を切って目に見える形で運動に参加し、
企業や学校が従業員や生徒を運動に参加させることを奨励し、
報酬を与えています。

学校は報酬として受取った交付金を、
運動器具の購入や運動プログラムの実施に使っています。

キャンパスでは、運動する機会が持てるよう、
キャンパス内にフィットネスセンターや歩きやすい遊歩道、ルームランナー、
立っても座っても使えるコンピューターデスクなどを設置しています。

中にはスポーツジム会費の割引を提供したり、
キャンパス内でヨガクラス、ストレッチクラスを開催したりしている学校もあります

センター・フォア・クリエイティブ・リーダーシップという団体は、
この考えを企業の重役に浸透させようと努めています。

そのためにキャンパス内にフィットネスクラブを作ったり、
残業するよりも、運動の時間を取って仕事の効率を上げれば
時間内に仕事を終えられる事を教えたりしています

定期的に運動することによる利点は既に知られていますが、
これらの利点は社会において更に他の分野にまで及びます

例えば生産性の向上、心の健康状態の改善、
遅刻や欠勤の減少、気分の上昇、ストレスの減少などで、
更には職場での人間関係改善やその他の効果も期待できます

従業員を採用する際に肥満だからといって差別することは違法であるにも関わらず、
求職者が健康かどうかは実際に雇用者の決定を大きく左右します

会社の生産性を保ち高額な医療費を軽減したいためです

健康は技能と同様に重要な側面なので、仕事の志願者は自分の健康に取り組むことで得をします
今はそのための機会が充実しているので、利用するのに良い時です

こういう記事を書くと
私たちの会社では「健康的文化」を創り出すために力を入れてくれない
とか
会社や社会の制度が変わらないから
ともいいたくなるかもしれません

でも、あなた自身の身体です
だから個人レベルでもできることはたくさんあります
しかも、簡単に

ゾーン抗炎症食事療法のアドバイスを受けている女性から
ゾーンの食事バランスに変えた事で
今まで食事中に既に身体のだるさを感じていたのに
食事中もだるくなく食後も集中力がさがりません

とお声をいただきました

ちょっとしたことですが
食後に眠さやだるさを感じずに
パフォーマンスの高い状態で仕事をすることができる
そうすると、仕事も効率があがる

プライベートも充実できる

ほんとにちょっとした事で
一日が変わってきます

今日の医療費やその他、急激に上がり続ける費用を考えたとしても
仮に、考えなかったとしても

ご自身の大切な身体のためにはじめられること
それは目の前にあります

  • 2014年01月21日(火)15時30分

オメガ3脂肪酸は黄斑変性の緩和を助ける

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医学はしばしば、私達が思わされている程複雑ではないものです。黄斑変性と呼ばれる、50歳以降の失明の主な原因となっている症状について考えてみましょう。アメリカでは100万人以上の人がこの病気を発症しており、現在のところ治療法はないと言われています。この病気では、網膜の中の黄斑と呼ばれる小さな部分が変性し始めます。それが進行すると、視界の中央部分が消えて見えなくなり、対象物の明暗のコントラストがなくなり、色を見分けることができなくなります。その人の視力がなくなるのは時間の問題です。

網膜はオメガ3脂肪酸を多く含んでいるため、これまで多くの研究者が黄斑変性の患者にフィッシュオイルを与えてみましたが、一度も良い結果は得られませんでした。実際に、ジャーナル・オブ・ザ・アメリカン・メディカル・アソシエーション誌上で今年発表された5年に渡る大規模な研究は、黄斑変性の治療においてオメガ3脂肪酸は何の効果ももたらさないという結論を出しています。しかし、もしこの研究で与えられた量がプラセボ程度の量であったとしたらどうでしょうか。その場合、プラセボ効果しか期待できません。

数年前、私は自分の著書「オメガRx・ゾーン(2002年)」に記した推奨量に基づき、過去の研究よりずっと多い量のオメガ3脂肪酸を用いてキプロスにいる協力者と共に研究を始めました。その最初の結果が先週「ファーマニュートリション」という雑誌において発表されました。黄斑変性には治療法がないことを考えると、視力が10%改善したとしてもそれは医学の飛躍的進歩といえるでしょう。もし視力が25%改善されたとしたら、ノーベル賞に値すると評価されるでしょう。私達の研究結果は、患者全員に視力の劇的な改善が見られ、フィッシュオイルの摂取量が多い人ほど改善も速いという結果でした。この研究が雑誌で公表される1週間前、私はある主要な医学会議でこのデータを発表しました。その際一番答えに困った質問は、「このデータは出来過ぎていて本当だとは思えない」というものでした。私は、「これが現実です」と答えました。

では、何故大量のフィッシュオイルで効果が出たのでしょうか?黄斑変性は一種の炎症状態です。オメガ3脂肪酸は網膜内で炎症の炎を消し、組織が治癒し再生することを可能にします。しかしそのためには、治療効果のある量が必要です。そしてその量は、過去数年間に渡り研究者達が用いてきた量よりもずっと多かったということが分かりました。皮肉なことに、私達が研究で用いたオメガ3脂肪酸の量は、ハーバード大学医学部の研究者達が炎症を減少させるために25年前に用いた量と同じでした。その研究はニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスンで発表されていますが、研究者達はこんなにも早くそのことを忘れてしまったのでしょうか。十分な量のオメガ3脂肪酸なしには、炎症の炎は単に燃え続け、組織の再生は不可能です。

私達が加齢から守りたいものは2つあります。ひとつは脳、そしてもうひとつは視力です。適量のオメガ3脂肪酸はそれを守ってくれますが、プラセボ程度の量では守れません。これは25年前にも真実でしたが、今日においても真実です。


参考文献
1.Lagopoulos J, Xu J, Rasmussen I, Vik A, Malhi GS, Eliassen CF, Arntsen IE, Saether JG, Hollup S, Holen A, Davanger S, and Ellingsen O. “Increased theta and alpha EEG activity during nondirective meditation.” J Alt Complementary Medicine 15: 1187-1192 (2009)
2.Newberg A, Alavi A, Baime M, Pourdehnad M, Santanna J, and d’Aquili E. “The measurement of regional cerebral blood flow during the complex cognitive task of meditation: a preliminary SPECT study.” Psychiatry Res 106: 113-122 (2001)
3.Toga AW, Lepore N., Gaser C. The underlying anatomical correlates of long-term meditation: larger hippocampal and frontal volumes of gray matter. Neuroimage 45: 672-678 (2009)
4.Luders E, Clark K, Narr KL, Toga AW. “Enhanced brain connectivity in long-term meditation practitioners [In Process Citation] Neuroimage 57: 1308-1316 (2011)
5.Grant JA, Courtemanche J, Duerden EG, Duncan GH, and Rainville P. “Cortical thickness and pain sensitivity in zen meditators.” Emotion 10: 43-53 (2010)
6.Zeidan F, Martucci KT, Kraft RA, Gordon NS, McHaffie JG, and Coghill RC. “Brain mechanisms supporting the modulation of pain by mindfulness meditation.” J Neuroscience 31: 5540-5548 (2011)
7.Kerr CE, Jones SR, Wan Q, Pritchett DL, Wasserman RH, Wexler A, Villanueva JJ, Shaw JR, Lazar SW, Kaptchuk TJ, Littenberg R, Hamalainen MS, and Moore CI. “Effects of mindfulness meditation training on anticipatory alpha modulation in primary somatosensory cortex.” Brain Research Bulletin 85: 96-103 (2011)
8.Holzel BK, Carmody J, Vangel M, Congleton C, Yerramsetti SM, Gard T, and Lazar SW. “Mindfulness practice leads to increases in regional brain gray matter density.” Psychiatry Research 191: 36-43 (2011)
9.Jacobs TL, Epel ES, Lin J, Blackburn EH, Wolkowitz OM, Bridwell DA, Zanesco AP, Aichele SR, Sahdra BK, Maclean KA, King BG, Shaver PR, Rosenberg EL, Ferrer E,; Wallace BA, and Saron CD. “Intensive meditation training, immune cell telomerase activity, and psychological mediators.” Psychoneuroendocrinology 36: 664-681 (2011)
10.Fontani G, Corradeschi F, Felici A, Alfatti F, Migliorini S, and Lodi L. “Cognitive and physiological effects of omega-3 polyunsaturated fatty acid supplementation in healthy subjects.” Eur J Clin Invest 35: 691-
11.Farzaneh-Far R, Lin J, Epel ES, Harris WS, Blackburn EH, and Whooley MA. “Association of marine omega-3 fatty acid levels with telomeric aging in patients with coronary heart disease.” JAMA 303: 250-257 (2010)

  • 2014年01月20日(月)13時38分

あなたの健康の基準は何ですか?健康はキャリアアップにも影響する

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あなたは、自分で健康だと思っていますか
それとも健康ではないと思っていますか??

健康に対する意識は、その人によっても捕らえ方が大きく異なるのではないでしょうか?

例えば風邪を引いていないから健康!!
お腹が痛いから体調悪い

いや、お腹はいつも痛いからそれは普通の事!!

薬飲んでないし、病院に行ってないから健康でしょ

薬飲んでから調子がいいので健康

薬飲んでるけど、市販の薬で間に合ってるから

などなど

本当に感じ方は様々なのではないでしょうか??

もちろん、健康に対して過剰反応をする必要はありません
病は気からという事もありますし、
ただ、健康であるという事が
自分の人生にどれほどかかわってきているのかという事です


企業は急増する医療費の削減を試みている今日において、
採用をするにあたって健康で元気であるという事はかつてない程に重要です

キャリアアップにも、健康を保つことはとてもポイントになります。

あっ!!

ちなみにアメリカで「肥満」がキャリアアップや雇用に
影響することはご存知でしょうか?

2006年から2010年にかけて700名余りを対象に行われた研究によると、
肥満の人々に対する周囲の評価は、
「痩せている人よりもリーダーとしての能力が劣る」
「仕事の処理能力が低い」
「スタミナがない」
「健康上のリスクが高い」

といったものでした。

見かけで人を判断している!わけではなく
肥満に対する偏見で!!というわけでもなく

実際に、これはある意味では残念ながら真実なんです

というのも、肥満になるとそれに応じて心臓疾患
糖尿病、その他の病気のリスクも上昇するからです

加えて、
腰痛
心臓発作からの回復期間
脳卒中からの回復期間などの理由による常習的欠勤も多くなります

それだけではなく、与えられた仕事にふさわしい
精神的
肉体的健康状態にない従業員が出勤すると、
「病気でも出勤すること」による弊害が起き、
仕事の生産性は低くなります。
これらの事は非常に高くつく結果となり、
会社の収益に与える影響は大きいことでしょう

CDC([米]疾病対策予防センター)とそのウェブサイト上にある
「肥満コスト計算機」のお陰で、
これらの費用がどの位になるのかを計算する方法があります

この予防センターの「リーン・ワークス」という運動の一環として、
この計算機には従業員の賃金、医療費、欠勤、BMIなどの
情報を入力するワークシートが付いています

そして25以上のBMIは病気のリスク上昇、
座りっぱなしの生活と関連が深いという事実に基づいて結果が計算されます

CDCによると、2008年における肥満の従業員にかかった医療費は、
そうでない従業員の医療費に比べ42%高かったそうです

肥満はただの自分の甘えじゃないんです
暴飲暴食だってそれはあなたの意思の弱さではなく
自分の身体のメカニズムを理解していなかっただけなのです

なのでファッションのように
流行を追いかけてダイエットを繰り返したり
自分を責めるのではなく
身体のメカニズムを正しく理解することで
食事も楽しみ、日々も楽しく過ごす事は
いくらでも可能だといいうことです♪

  • 2014年01月19日(日)13時32分

ゾーン抗炎症食事療法が彼女を新しい人生へ

親愛なるシアーズ博士
私はメキシコ系アメリカ人として、母の作るメキシコ料理で育ちました。メキシコ料理は米、豆、赤身肉、炒め物や揚げ物そして小麦粉トルティーヤなどが主な内容で、我が家のデザートにはいつも甘いパンが出てきました。そんな食事をたくさん食べていた結果、大学に入る頃には健康が心配されるほどの大きな体になってしまい、そこで低脂肪ダイエットと運動療法を始めました。私は、ルームランナー、ステッパー、テニスコートなどがあるレクリエーションセンターを使えたので、その施設を最大限に活用し12ヶ月で約50kg落としました。私は自分が達成したことをとても誇りに思ったのを覚えています。

減量から2年後、私は夫と出会い、2人の子供達に恵まれました。子供を産んでから4年の間に私の体重は少しずつ増え始めました。そして当時世界中の話題になっていたアトキンスダイエットについて調べた後、それを始めることに決めました。体重は劇的に減りましたが、主にタンパク質を摂り、脂質の摂取についてはあまり気にしていなかったせいか、口臭、抜け毛、薄毛、絶え間ない疲労感などの副作用が出始めました。5ヶ月間で合計27kg痩せました。それは私の理想の目標にはまだ届きませんでしたが、私自身のアトキンスダイエットに対する確信を深めるには十分でした。しかし1年後には、減量した分の体重がそっくりそのまま戻っていました。そして多少痩せて、またリバウンドして、、、。

でもこのまま続ければ、結果はもっと良くなるはずだと考えていました。しかし副作用がこたえてきたのでしょうか?ある時一気に沢山の疑問が湧いてきましたが、体が私に何を訴えているのか、明らかに助けを求めて叫んでいるということ以外は理解できませんでした。
私は転職を機に、人生の新しい目標を定めることにわくわくし始めました。そしてある友人と親しくなり、その人がゾーンダイエットを紹介してくれましたが、初め私は少々懐疑的でした。もしこれが今までより良い方法で、これを実行するという難しい決断をしたとしても、食物の量を測ったり、食物の分類を覚えたりできるだろうか、と思ったからです。しかしゾーンについてまだほとんど知らなかったにもかかわらず、ゾーンついて学ぶと、そこには私が探していた答えがありました。私達はなぜダイエットとリバウンドを繰り返すのか、なぜ沢山食べた後にとても空腹になり疲れるのか、という事を理解できるようになりました。シアーズ博士の著書「マスタリング・ザ・ゾーン」を読んだ時、まるで私の頭の中に電球が灯ったようでした。その時すぐにゾーンを熱心に実践したわけではありませんが、大学の授業のようにゾーンを学び続けました。私はこのような食べ方をするといかに気分が良くなり、外見も良くなり、精神的集中力もずっと良くなるか、その要点を理解できるようになってきました。自分自身で調べなければ気が済まなかったのですが、非常に短い期間で結果に辿り着きました。それは信じられないほど素晴らしいものでした。しかしそれでも、私には十分なやる気が起きませんでした。

体重は再び増え始め、とても落ち込みました、私はこの戦いをいい加減終わらせたいと思いました。まるで私の脳の中で善と悪が戦っているようでした。しかし私の心の奥深くにはまだ戦う気力が少し残っており、その気力で走り始めました。私がついに変わろうと決心した時、私の体重は約145kgでした。

私はゾーンの本を取り出し、ブロックの考え方とインスリンレベル、ホルモンを考慮した食べ方について復習しました。ゾーンを始めて1日目で私の生活はゾーンに入りました。12月までに体重が22kg減っていました。私はとても嬉しく思い、ゾーンダイエットにより感じられる感覚もとても気に入っていました。春が来る頃には体重が合計で34kg減っていました。私は自分が健康なライフスタイルへの道を歩んでいるという事を確信しました。春の天候が私をより多くの活動へと駆り立てただけでなく、私自身も新しいことに挑戦するのに十分な用意ができていました。やめていたテニスを再び始め、ハイキング旅行を計画し、ズンバを始めました。私はあまりにエネルギーが溢れていたので、友人や家族は私についてくることができない程でした!夏が来て私のモチベーションは更に高まりました。今の体重は92.5kgで、合計52.1kg痩せました。何と、人一人分です!それでも以前より体調は良く、外見も良く、集中力もより高まりました。人生全てがうまくいっていて、希望に満ちています。私の将来に対する見通しや考え、そして人生そのものが全く新しいものになりました。

あとわずか7kgで私は最初に決めた目標を達成できます。もうすぐそこです。シアーズ博士の広範な研究と、多くの人に食餌に対する体の反応を教えて下さった事に感謝します。食餌を薬とすることで、私は健康な食べ方についての知識を得、健康な食べ方をするという責任を持つようになりました。シアーズ博士、あなたの献身と探究心、そして世界の人々にゾーン理論に基づく良い食習慣を伝えたいという意欲はありがたい恩恵です。ゾーンは私の食物に対する見方を変えてくれました。それにより良い選択ができるようになりました。

私はもう食べるために生きません、、、生きるために食べます!
敬具 Noemi L.

  • 2013年12月23日(月)19時11分

私たちの周りには混乱に囲まれている?

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「あなたは困惑していますか?」という本を
友人の本棚から見つけました

Paavo Airola博士によって1971年に書かれた書籍で、
そこには栄養に関する彼の考えと、
彼自身の「健康の秘密」について記されていました

そこに書かれていた食事は
主に
(1)穀物、豆、種子、ナッツ
(2)野菜
(3)果物
この3つのグループから成り立っていました。

そして彼は植物性タンパク質だけを推奨し、
動物由来の完全タンパク質はほとんど摂っていません。

どうでしょうか

何だか一見健康にとても良さそうに感じます

しかし、彼が64歳の時に脳卒中で亡くなったと聞いて
私は困惑してしまいました

彼の死には他の原因もあるかも知れませんが、
彼のアドバイスは正しいのだろうかという疑問が湧いてきました。

2000年にシアーズ博士は菜食主義者のために「ザ・ソイ・ゾーン(大豆によるゾーン)」という本を書きました。
博士は、従来の菜食主義者の食餌は穀物とでんぷんが非常に多く、良質のタンパク質が比較的少ないと述べています。
このような食餌はホルモンの観点から見るとバランスが悪いようです。

野菜も果物も炭水化物ですので
従来の菜食主義者の食餌ほぼ全てが炭水化物から成る食餌となってしまい
そうするとインスリンレベルが急激に上がり、
多くの人の場合体重が増え、慢性疾患発症のリスクも上がってしまいます

抗炎症の食事アドバイスの中でも果物は良質な炭水化物でおすすめなのですが
ほとんどの果物はGI値が高く、血糖値とインスリンレベルを上げるので、
できれば1日1回くらいにしておくといいですね

そして穀物は全て、有機栽培であれ、発芽玄米や発芽小麦であれ、
GL値が高いので、添える程度と意識してもらえるといいですね
もちろん、食べてはだめ!!といっているわけではありませんのでご安心ください
体内のバランスが整ってくるとだんだんと必要なものだけしか欲しなくなりますから


食事の考え方や食べ方を工夫するだけで
シアーズ博士は、より心臓疾患、癌、糖尿病、アルツハイマー病などの
慢性疾患のリスクを減らせるだろうと述べています
それほど、食べ物は身体に直接的に影響してくるものなんですね


製薬会社は既存の薬の新しい市場をいつも探しています

高血圧のための薬であるミノキシジルは、ロゲインという名前に変えられました
その副作用は何でしょう?育毛効果です。製薬会社は不眠や悲しみ、
むずむずする脚など、日常の出来事の中から、薬で治療できる不調を探しています

ある状態を定義し、それを病気として治療するようにすることを医療化と言います


ある人が私に、あなたは「病気」かも知れないといわれた時に、私は困惑しました。

先月私はベッドに入る数時間前に1杯のコーヒーを飲み、なかなか寝付けなかったのです。
その人によれば、それはコーヒーに起因する睡眠障害で、そのための薬があるとの事でした

コーヒーを飲んで眠れなかったというだけなのですが、、、


また、ある時いつもきちんと整理整頓をしているので、「強迫性障害だ」と言われたことがあります。
そしてまた、それに効く薬があるといわてました

ただ、自分が心地よいように整理整頓をしていただけなのですが、、


また別の日に、私はいつも動いていて、数え切れない程のプロジェクトを成し遂げてきたので、
「ADHDではないか」と言われたことがあります

いつものように、活動的で、仕事をこなしていただけなのですが
やはりそのための薬がありました。

私達の行動や健康に対して責任を取らなくて良いように、
日常の全ての状況に対して薬があるようです

面白いですね、面白いのでしょうか
私が、身体のメカニズム等を理解していなければ
それを信じたていたら
目の前の情報によって混乱状態になっていたかもしれません

皆さんも、混乱状態になる前に
自分の行動や身体について理解を深める時間を
少し持つのもいいものですよ

ご自身の身体とは一生付き合うのですから

  • 2013年12月21日(土)19時04分

運動によるエネルギーレベルを上昇させ、良質な睡眠を促す為のポイント

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睡眠不足は現代における重大な社会問題です。
そして、これは人々が運動する気力と体力に悪影響を与え、更なる疲労感と睡眠障害をもたらします。
軽い運動をほんの少し始めることで、そこからよりエネルギーを得ることができ、睡眠の質と量が改善され、
結果としてエネルギーの良い循環が起こり、生産性が上がり人生がより良いものになります。
缶に入ったドリンクでは得られない効果が運動にはあり、しかもシュガーフリーで気分も良くなります!

まずは日々の生活の中で少しでも取り入れて頂ければと思います


1.皆さんのスケジュールの中に十分な睡眠時間と運動する時間を組み込みましょう
多くの人々が、十分な睡眠と運動のどちらか一方を選ばなければならないと勘違いしていますが、
両方取らなければ結局疲労感が積もっていきます。ほんの少しの運動でも効果はあるので、
最初は10分から始め、次に10分足してみて、1日合計30分になるまでやってみましょう。
一度気分が良くなればもう少しやってみようという気になり、そのための時間を作る方法を探し始めるでしょう。
それから、テレビを観る時間を減らすなどして早目に寝るようにし、最低7~8時間は睡眠を取れるようにしましょう。

2.あなたにとって運動するのに一番良い時間帯を見つけましょう。
運動するのに良い時間悪い時間というのはありません。重要なのは、
あなたが運動をして気分が良くなる時間帯を見つけることです。
ある人々は「朝型」で、一日の中で朝運動するとエネルギーを得られたと感じますし、
早朝はほとんど動けないという人もいます。私達には1日の中で多かれ少なかれ眠くなる時間帯があり、
それを調整しているそれぞれの「サーカディアンリズム」があります。
ですから、自分が比較的すっきりしている時間帯を選んで運動するようにしましょう。
眠気と戦うこと自体、それだけで大変ですから。
しばらくの間は色々な時間帯を試してみなければなりませんが、
あきらめずに長い間続けると、ぴったりの時間を見つけられるでしょう。

3.運動の程度と継続時間は正しく選びましょう。
最初から負荷の高い運動をしたり、長時間運動したりすると、逆効果になる場合があります。
初心者の場合は短時間から始め、体が耐えられるようになるにしたがって少しずつ時間を延ばしていきましょう。
ベテランの運動家であっても、燃え尽き症候群やオーバートレーニング症候群になるのを避けるため、
負荷の高い運動と負荷の低い運動を交互に行ったり、時間を短くしたりして気をつけましょう。
経験則として、運動の後に気分が良いくらいがちょうど良く、疲れすぎて動けなくなる程トレーニングしてはいけません。

4.楽しんでできることを見つけましょう
やりたくない事をやる以上に気が滅入り疲れることはありません。
サイクリングマシンに乗るのが嫌いであれば、他の運動と組み合わせてみてはいかがでしょう。
ワンパターンにならないよう新しい運動に挑戦してみたり、いくつかの運動を組み合わせたりしてみましょう。

インターネット上で沢山の種類の運動を見つけることもできますし、
トレーナーにアドバイスを求めることもできます。
マンネリ化する必要はありません。

  • 2013年12月20日(金)17時58分

パフォーマンスを上げるために何を選びますか?良質な睡眠?運動?それとも栄養ドリンク?

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アメリカは疲れた人々の国だという現実を直視しましょう。

アメリカ人はエネルギーを得ることに取り付かれているようで、
自分のエンジンの回転数を上げるためにコーヒーを飲み物に選んでいます。

1997年、疲れた人々のためにいわゆる「エネルギー」ドリンクとしてレッドブルが発売されて以来、
業界全体が同様のものを生産し始め、その消費量は(主に20~30代の間で、
そして今は更に心配な事に10代の若者達の間でも)増え続けています。

大学生を対象にしたある研究では、コーラなどのソフトドリンクよりも、
エネルギードリンクの方がずっと好まれていることが分かりました。

どの液体でエネルギーを補給するにせよ、
このような状況になっている理由は結局のところ睡眠不足です。
解決法は簡単です、ただ睡眠時間を増やすだけ、でしょう?

しかし多くの人々にとって不眠症もまた大きな問題となっています。

睡眠不足は慢性的な疲労感を生み出し、カフェインでさえそれを永遠に払いのけることはできません。
疲れている人々にとって、運動するという考えは難しいもので、
従って運動はしません。

人々が述べる運動をしない理由の中で一番多いのは、

「疲れている。」です。

悲しいことに、疲れているという理由で運動をしないと、
より疲労感が蓄積していくという悪循環が続きます。

運動により更にエネルギーを得られるだけでなく、
よく眠れるようにもなるという科学的に証明された理由は沢山あります。

運動をすると、今度は運動するためのエネルギーを更に得られ、従って良い循環が生まれます。

運動でよりエネルギーが得られる理由の一つは、
不安を鎮め、リラックスさせ、気分を向上させる役割を果たす
「エンドカンナビノイド」を産出する神経系が刺激されるためです。
これらの作用はもちろん睡眠に良い影響を与え、私達がリラックスし、
より良い休息を得るのを助けてくれます。

ご存知のように、代謝を正しく調節し、筋肉量と骨量を保ち、
組織を修復・強化するためには、質の良い十分な量の睡眠が不可欠です。

私達の体を動かすのは筋肉で、運動は筋肉量を保ち、増やすための助けになります。

もし私たちが筋肉の(歩く、走る、自転車をこぐなどの有酸素運動により)持久力や(重りを用いた筋トレ、
腕立て伏せのように体重を用いた筋トレなどにより)強度を劇的に上げるような方法で筋肉を使うと、
筋肉組織内のいわゆる「発電所」、ミトコンドリアの数が増え、血液を筋肉に送る毛細血管の数も増えます。

これら全ては私達が活動する能力を高めてくれるので、最初難しかったことも(例えば初めてサイクリングマシンに乗った時)
次回はより簡単にできるようになります。言うまでもなく、体の中で最も重要な筋肉である心臓は、
より効率的に血液を体中に送り出せるようになり、従って栄養をしっかり細胞に届けられるようになります。

加えて、運動には、認識に関する効果もあります。すなわち、自尊心を高め、達成感と自己効力感が向上し、
その全てが精神的エネルギーの向上につながるので、結果として肉体的エネルギーも増し、
エネルギードリンクやカフェインでは得られない活力増進の要素が得られます。それも、
エネルギードリンクやカフェインが切れた時のように、ものすごい疲労感に襲われたりイライラしたりすることもありません。

それでも皆さんが運動するには疲れ過ぎていると感じるのであれば、
次の記事で4つのポイントをお伝えしますのでまずは試してみて下さい。

おそらく皆さんは他の多くの人々と同様に、
運動してみるとそれにより得られるエネルギーのご褒美が人生の他の全ての面にまで及び、
思ってもいなかった程に何でもできてしまうことを知ってワクワクするでしょう。

  • 2013年12月18日(水)18時59分

コレステロールをめぐる熱い議論

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今週米国心臓協会は、心臓疾患とコレステロールの関係に更に重点を置くことを発表しました。その理由は、急に心臓疾患が増えたからではなく、心臓疾患による死亡率が1970年(スタチンが導入される20年前)以降減少し続けているからでもありません。また、コレステロールを下げることによる利点を示す臨床データが出てきたわけでもありません。過去20年間、スタチンの使用が心臓疾患の問題を終焉させると言われてきたにもかかわらず、未だ心臓疾患はアメリカにおける死因の第一位に位置しています。
更に、この最新ガイドラインは、より多くのアメリカ人にスタチンの使用を推奨しているのみならず、できるだけ大量の服用を推奨しています。その推奨「量」とは、実際には毒性作用が出始める量です。毒性作用とは何でしょうか。筋力の低下、心臓血管の状態の悪化、糖尿病の増加、記憶喪失などです。患者にとって害になることはしないというヒポクラテスの誓いはどこへ行ったのでしょうか。
これら全ては、もしコレステロールが心臓疾患の原動力であるという証拠があれば正当化できるかも知れません。しかし残念なことに、事実はこの誇大広告を裏付ける証拠にはなりません。思い出して下さい、スタチン使用が1994年に始まる前は、コレステロールではなく飽和脂肪が心臓疾患の元凶だと言われていました(1)。しかし2010年にはハーバード大学医学部が、飽和脂肪と心臓疾患の関連性は、仮にあったとしても非常に弱いものだとする研究を発表しました(2)。
ではもしコレステロールが心臓疾患の原因でないとすれば、何が原因でしょうか。
実際、コレステロールを下げないにもかかわらず心臓疾患による死亡率を低下させるもう一つの薬があります。それはアスピリンです。アスピリンは炎症を減少させます。
炎症とコレステロールのどちらが心臓疾患の原因かという議論は数十年間続いています。コレステロールだと主張する人々が優位に立った理由は、血中のコレステロールを測るのが容易だからです。スタチンの出現とともに、医師達にとって製薬会社のうたい文句、「コレステロールレベルが高いとそのうち死にますよ。」と繰り返し言うのは簡単なことでした。売るには良い決まり文句ですが、科学的根拠は乏しいです。
心臓疾患による死亡率に関してLDLコレステロールと炎症のどちらを減らすことが大切かを説明するため、日本とアメリカの2004年における心臓疾患による死亡率を見てみましょう(3)。両国におけるLDLコレステロールレベルはほとんど変わらないにもかかわらず、日本人の心臓疾患による死亡率はアメリカ人のそれよりも71%低いものでした。この2国間で違うものはAA/EPA比によって計測される炎症のレベルでした。日本人の炎症レベルはアメリカ人より76%低かったのです。これらの相違は以下の図で示されています。

これ以上進んだ統計がなくても、両国の心臓疾患による死亡率の差は、LDLコレステロールレベルの差ではなくAA/EPA比の差とより関連が深いということが見てとれると思います。
このコレステロールを下げることに対する新しい熱狂的な動きの唯一の説明は、これは心臓専門医達の最後の悪あがきであり、彼らはキャリアの全てをコレステロール対策に費やしてきたために、最後までそれを守り抜きたいからでしょう。不幸なことに、真の敵は炎症だということを知らされないために究極的な代価を払わなければならないのは彼らの患者さん達でしょう。




<参考文献>
1. American Heart Association. “Dietary guidelines for healthy American adults. A statement for physicians and health professionals by the Nutrition Committee, American Heart Association.” Circulation 77: 721-724A (1988)
2. Siri-Tarino PW, Sun Q, Hu FB, and Krauss RM. “Meta-analysis of prospective cohort studies evaluating the association of saturated fat with cardiovascular disease.” Am J Clin Nutr 91:535-546 (2010)
3. Sekikawa A, Steingrimosdotir L, Ueshima H, Shin C, Curb JD, Evans RW, Hauksottir AM, Kadota A, Choo J, Masaki K, Thorsson B, Launer LJ, Farcia ME, Maegawa H, Willco BJ, Eirksdottir G, Fujyoshi A, Miura K, Harris TB, Kuller LH, and Gudnason V. “Serum levels of marine-derived n-3 fatty acids in Icelanders, Japanes, Korean, and Americans.” Prostaglandins Leukotrienes and Essential Fatty Acid 87:11-16 (2007)

  • 2013年12月13日(金)18時56分

人々を運動させるための運動

肥満が増え続け、糖尿病、心臓疾患、骨粗鬆症、その他合併症が増え続けていることは既に皆さんご存じのことと思います。しかし世界の死因のトップが喫煙ではなく運動不足(動かないこと)であることはあまり知られていません(1)。ほぼ全ての国において、インドなどの発展途上国においてさえ、非活動レベルは非常に高くなっています。今年、アメリカを含む世界の33の会社と団体が協力して、この状況を変えようという動きが始まりました。

この運動の名前は“Designed to Move” (http://designedtomove.org)です。 この運動のホームページ上で、ナイキが行ったアメリカ人の活動度合いに関する研究結果が閲覧できます。

ナイキのこの研究結果を踏まえた声明によると、人間の体の構造は、動くために作られているようです。私達の骨格は筋肉などにより動かされており、動かさなければおかしくなってしまいます。この運動では、各団体が協力し合い、より多くの人が体を動かし健康的効果が得られるような活動をしていきます。子供達が幼い頃からスポーツに慣れ親しみ、生涯続けられるようなサポートをしたり、おもちゃメーカーやゲーム会社に働きかけ、子供達が座りっぱなしではなく動くような製品を開発させたりすることも必要です。自治体や企業、機関は、自転車道を作ったり、運動スペースを社内や公共機関の中に設けたりするなど、様々な方法で人々が動くようにすることができます。また、予算の限られた場所ではボランティアの人々が手伝うことも大切です。

世界的に様々な団体が協力し合い、肉体的に動くことを優先する社会を作ろうと努めています。それによりもたらされる健康的利点は大きく、また、病気の治療にかかる莫大な費用の削減になり、またその国そのものの繁栄にもつながります。これからこの運動は広がっていくでしょうが、それを待つ前に皆さんも既に今この瞬間にできることがあります。小さなことであっても、その結果は世界的に広がるでしょう。

<参考文献>
1) Lee, I., Shiroma, E., Lobelo, P., Puska, P. Blair, S., and Katzmarzyk, P. for the Lancet Physical Activity Series Working Group. (July 2012).
Effect of physical inactivity on major non-communicable diseases worldwide: an analysis of burden of disease and life expectancy. The Lancet. 380 (9838), pp. 219-229

2) Designed to Move (2013) Designed to Move: A Physical Activity Action Agenda. retrieved from: http://designedtomove.org/downloads/Designed_To_Move_Full_Report.pdf p. 2

  • 2013年11月27日(水)18時52分

皆さんはリンゴ型ですか、洋梨型ですか?

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体型だけで、体内で実際は何が起きているか分かるかどうかを考えてみましょう。
ほとんどの方が、洋梨型体型とリンゴ型体型について耳にしたことがあるでしょう。
この2つの体型は、皆さんの体脂肪が主にどこについているかを表したものです。
体の中で一番太い部分がウエストより下にある場合、洋梨型に分類されます。
体の中で一番太い部分がお腹周り、または上半身の背中周りや肩の辺りで、
腕や脚は細めの方は、リンゴ型に分類されます。

洋梨型とリンゴ型の体内に蓄えられた脂肪には2種類あり、
1つは害のない皮下脂肪、そしてもう1つは、致命的な、内臓の周囲につく内臓脂肪です。

お尻や太ももについていて洋梨型体型を形作る脂肪は皮下脂肪です。

一般的に、リンゴ型の人は内臓脂肪が多く、肥満による危険な結果に苦しむ危険性もより高いと考えられていますが、これは必ずしも真実ではありません。
お腹周りの脂肪は、皮下脂肪と内臓脂肪の両方で構成されている可能性があるため、
リンゴ型であっても内臓脂肪レベルが低い場合もあります。外から見た体型だけでは、
体内で何が起きているかの絶対確実な指標とは言えません。

肥満は過剰なアラキドン酸から始まります(1)。
食餌でアラキドン酸を沢山摂取(脂身の多い赤身肉や卵黄にはアラキドン酸が多く含まれています)すると、
血液中のアラキドン酸が増えます。また、炭水化物を過剰摂取すると炭水化物がアラキドン酸産出を促すため、
血液中のアラキドン酸が増えます。簡単に言うと、体は自身を守るために非常に効率的につくられています。
脂肪細胞は、アラキドン酸が悪影響を及ぼさないよう脂肪細胞内に蓄えます。

これらの脂肪細胞は、増えていくアラキドン酸を蓄えられる限界量まで蓄え続けます。
そして限界量に達すると、脂肪細胞は血液中に炎症を送り出し始めます。
内臓脂肪は先述のように危険な脂肪で、炎症を絶えず血液中に放出します。
それにより、体中全ての細胞内で炎症レベルが上がります。             
           
従って、より太っているほど、体はより多くの炎症を引き起こします。

また、炎症が体内で起こっているほど、大抵体は太っていきます。

この種の炎症は、心臓疾患、癌、アルツハイマー病など、
多くの知らぬ間に進行する病気の根本原因だと考えられています。
この炎症の増加は静かで分かりにくいので(兆候が現れないので)、
これらの深刻な病気は何年間も体内で進行し、症状が現れる頃には既に長い期間が経過しています。

シアーズ博士が述べているように、過剰な細胞の炎症は、体重増加、慢性疾患の助長、
肉体的・感情的・精神的パフォーマンス低下の根本的原因になります。

もし皆さんが、この危険な細胞の炎症をまだ静かなうちに、

本格的な病気の段階に入る前に止めることができたら、
と想像してみて下さい。

これは思ったより簡単にできます。

ゾーンダイエットとフィッシュオイルが炎症を減らす鍵です。
食餌法は、細胞の炎症を最小限に抑えるために最初に取るべき方法であり、
かつ一番確実な方法です。フィッシュオイルは、皆さんの体内に既にある炎症を減らすための近道です。
ゾーンのフィッシュオイルに含まれているオメガ3脂肪酸は、強力な抗炎症ホルモンの材料になります。
フィッシュオイルは非常に短期間で細胞の炎症レベルを下げることができます。

皆さんに必要なフィッシュオイルの量はどれ位でしょうか?
それは体内で起きている炎症の度合いによります。

静かなる炎症を測定する最善の方法は、AA/EPA値を測ることです。
次回皆さんが鏡の前に立つとき、外見がリンゴ型か洋梨型かに惑わされないでください。

シアーズ博士の言葉を借りると、
「推測ではなく測定してください」です。

実際、測定することで余分な脂肪以外、失うものはなにもありません(損することは何もありません)。

ではまた次回まで、幸せなゾーン生活をお送り下さい!

<参考文献>
1) Sears, B. Anti-Inflammation Zone pg.237

  • 2013年11月20日(水)17時04分
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